犬との暮らし
(犬のごはん)
犬のごはん
食餌回数
成犬の食餌回数
我が家では、成犬の食餌回数は1日1回です。
1日1回としている理由は、平成8年度日本獣医師会学術賞(小動物部門)の論文『犬の胃および小腸運動に及ぼす給餌量と回数の影響(岩手大学農学部・原茂雄教授)』からです。
筆者は、1日必要量(体重1キロあたり80kcal)のフードを、
1)1食で与えた場合
2)2食に分けた場合
3)いつでも自由に食べられる場合(自由摂食)
の3通りの与え方によって、胃および小腸の収縮運動がどのように変化するかを測定しました。
その結果、「成犬の食餌は、1日2食や自由摂食よりも1日1食の方が胃腸に良い」という結論を達したそうです。
筆者らは、胃・小腸が空になり休止状態に入ってから起きる空腹期運動(腸管の強い収縮運動)に注目し、この空腹期運動が、1日1食では平均4回/日、1日2食では平均1回/日、自由摂取では全く消失してしまうということを発見しました。
空腹期運動は、食物のカスや剥がれた腸上皮細胞等を大腸へと送る“消化管内の掃除役”と考えられており、空腹期運動が欠如すると腸内の悪玉菌が増殖しやすいという報告もあります。
したがって、空腹期運動が0~2回/日しかみられない自由摂取および1日2回食よりも、十分な回数の空腹期運動がみられる1日1回食の方が成犬にとっては望ましいという結論でした。
筆者らが本実験に用いたのは体重8~10キロの3頭のミックス犬ですから、この結果をチワワ等の極小型犬にもそのままあてはめることはできないかもしれませんが、我が家ではチワワ達も1日1回食にしており、特に問題なくすごしています。
1週間のうち1日を絶食日とすることを推奨する意見もありますが、これも十分な回数の空腹期運動が得られるという点からは理屈にあっているといえましょう。
子犬の食餌回数
我が家では、子犬の食餌回数は、離乳期〜生後3か月までは1日3~4回、生後3ヶ月~半年は1日2回にしています。
妊娠中/授乳期の食餌回数
我が家では、妊娠前期(交配〜1か月間)は、通常通り1日1回です。
妊娠後期から授乳期は1日2回にしています。
食餌内容
成犬の食餌内容
基本的にはドライフードにサプリメントを加えたもののみです。
猟師さんから獣肉を分けていただいたり、人間のご飯が残ったりした場合にはそれらをトッピングしてやることもあります。
ドライフードは特定の有害物質(添加物など)が蓄積しないよう、何種類かをローテーションして与えています。
お腹が弱い子には、アレルギー対応フードを与えています。
サプリメントは、ビール酵母・DHAが基本で、あとは展覧会や交配前など目的別にスペシャルレシピ(非公開 笑)を足しています。
妊娠/授乳期の食餌内容
妊娠前期は、普段通り(上記の成犬の食餌)の内容と量です。
妊娠後期/授乳中は、仔犬・妊娠犬用のフードを、1回量は気持ち少なめとして朝夕の2回与えます。
授乳中は、水分補給のために薄めに作ったミルク(ヤギミルクか子犬用ミルク)をおやつとして食間に飲ませます。
仔犬の食餌内容
離乳期には、離乳食ウエットフードにミルク(ヤギミルクか子犬用ミルク)を混ぜて与えます。
便の調子を見ながら、徐々にウエットフードをふやかしたドライフードに替えていきます。
ドライフードは、生後1年まではアレルギー対応フード(これがお高いの😭)を使っています。